きららラブコメのヒロインの親友枠は魅力的という話

はじめに

この記事はまんがタイムきらら Advent Calendar 2021」4日目の担当に飛び入り参加しています。

adventar.org

記事自体は11月中旬頃に概ね完成したものの、先延ばし癖でうっかり放置したまま12月に入ってしまい、偶然このイベントの情報が流れてきたので勝手に便乗して参加させていただきました*1。お許しください...

 

挨拶

(ここでは)ご無沙汰しております。かかみです。

今年始めたこのブログですが、半年ぶりの更新です。三日坊主の悪癖が出たというか、むしろ記事を数個書けた時点で創設当時の予想よりは続いた方だと思います(笑)。

久々の記事で、今回はきららキャラを布教・紹介することにします。

 

まずは皆さんに一つ質問しますが、

「きらら作品の『恋愛』要素と言われた時、何を思い浮かびますか?」

 

一般的なきらら作品のイメージというと、やっぱりメインキャラは殆ど女の子であることが挙げられますね。その影響もあり、きららの恋愛=百合という認識は多くの方にあるかもしれません。友情か愛情か曖昧な境界線にあるものから、付き合ったりスキンシップしたり法律が変わって結婚したりする「ガチ」のやつまで、様々な女の子同士の恋愛がきらら作品にあるわけです。

しかし、きららの恋愛ものを語るには男女のラブコメも欠かせないと僕は思います。アニメ化作品だと『ブレンド・S』や『あっちこっち』などの人気作品がありますし、未アニメ化作品も良作が多く、もっと注目してほしいところです。

その中でも、僕は特によく「ヒロインの親友枠」に愛着が湧きます。きららのラブコメは一人のヒロインに焦点を当てる作品が多い、というイメージが自分の中にありますが、ヒロインの隣で彼女を支えたり、恋の応援したりする女の子はヒロインに負けないくらい魅力的です。今回は、そんな彼女たちをピックアップし、紹介していきたいと思います。

 

キャラ紹介ということで、各作品のあらすじはもちろん、内容のネタバレも含まれる可能性があるのでご注意ください。

 

となりの柏木さん』福田清花

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福田清花(右)。(まんがタイムきららフォワード2011年4月号表紙より)

きららラブコメ代表格の一つである霜月絹鯊先生の作品。きららフォワードの連載作品で単行本は12冊(続編の『after days』を含めると14冊)も出版されている人気作です。オタクな主人公・桜庭雄斗が、隠れオタクのクラスメイト・柏木琴子の趣味を発覚し、友情を築き感情を発展していくストーリーです。

雄斗と琴子はどちらも内気寄りの個性なので、二人の関係の進展はゆっくりとしています。それと比べて、二人それぞれの親友である、草野和樹と福田清花の二人は両方ともストレートな性格です。清花は琴子のことを大事にしているため、雄斗のことに厳しく、よくゴミを見るような目しています*2。強気で、いつも自分の弱気な一面を隠してきた清花ですが、そんな彼女の気持ちを理解し、真摯に扱うのが和樹です。だからこそ、清花が自分の本当の考えを和樹に託すことができ、幸せになれたのでしょう。

原作の5、6巻ではこの二人を中心とした話が展開されています。5巻35話は特に個人のオススメで、自分は元々ネットで読んでいたが、とても可愛い清花の1コマを保存するために紙版を入手しました。

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『はぢがーる』園宮菊花

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園宮菊花(左)。(まんがタイムきららフォワード2012年12月号表紙より。)

『なでしこドレミソラ』で知られるみやびあきの先生の、きららでの初連載作品。クールで堅そうな外見して、実は恋愛に憧れる神楽紗江は、謎の生き物・らぶりん100号と出会い、クリアしないと一生恋が実らなくなる恋愛の「課題」に挑戦しながら、クラスメイトの本田涼と距離を縮めていく物語。黒髪メガネ少女の赤面をいっぱい堪能できる素晴らしい作品です。

紗江の親友である園宮菊花は、課題のことを知らずとも、紗江は本田くんに対して特別な感情を抱えていると察し、裏でアシストしながら応援しています。しかし、ずっとヒロインの「親友枠」という立ち位置にいる菊花は、5巻26話ではちょっぴり小悪魔な一面を見せました。多くは語れないが、僕はこの話が最高すぎと思い、一気に彼女のことを好きになりました。

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『はじおつ。』常磐柊子

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- 常磐柊子(一枚目右)。

男性恐怖症を克服するために、親友の提案により他校の男子生徒・甲斐悟に告白する芦原向日葵。付き合いが始まり順調に進めるも、恋愛感情を持った告白じゃなかったことに罪悪感が生まれた彼女の葛藤が見れる、ちょっぴり切なくもやさしさが溢れる作品です。原作は卯花つかさ先生であり、作中の3人の女の子はアニメ『アニマエール!』にも原作者繋がりで少しだけ登場しました。

親友の一人・樫野やえは向日葵を溺愛し、彼女を過保護したゆえ最初は悟との交際を反対していました。一方、「度胸試し」の告白をさせた張本人・常磐柊子は、面白半分の提案に見えるも、ずっと向日葵の背中を押して二人のお付き合いを応援しています。向日葵が罪悪感を覚えた際も、柊子は向日葵を守るために責任感を背負い、友達やりの一面が見られます。

特に3巻 STEP.15の話では、柊子の心に思うことが描かれています。こちらのエピソードは物語の核心にも触れており、ぜひ1話から追って読んでほしいところです。

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『鬼が出るか蛇が出るか』平坂美来

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平坂美来(『鬼が出るか蛇が出るか』2巻表紙より。)

あどべんちゃら先生による、きららラブコメの中でも珍しいハーレム要素が存在する作品。昔から変に女の子に嫌われる松原優が、母の実家である田舎に突如引っ越すことになり、そこで「子作り」の使命を与えられました。正体は妖怪である美少女たちの住む村の存続責任を背負わされ、苦悩しながら女の子に囲まれている日常を送っていくという、独特な世界観と設定がいい味を出している作品です。

ヒロインの高代鈴は蛇の妖怪で、松原優の許婚でもあります。強いられている使命から逃げる選択肢、他の女の子(妖怪)たちとハーレムを築く選択肢、許婚の鈴と二人で結ばれる選択肢と、自分の将来について悩む優に対して、平坂美来はある時「鈴が一番幸せになってほしい」と告白しました。実は鈴に対して「好き」の感情を持つ美来は、自分の気持ちよりも鈴の幸せを最優先にしていて、彼女が優と一緒に居られるような答えを求めています。そのため優とも良好な関係を築きたいということです。

この話の詳細は3巻16話にて。あどべんちゃら先生の書く黒髪の女の子本当に可愛いですね。ちなみに美来は、衣料を含めて糸を自由に操縦できる「女郎蜘蛛」の妖怪です。

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結論

というわけで、僕の好きな「きららラブコメのヒロインの親友枠」を語りました。なかなか限定的なテーマでした...。しかも「きらら」なのに4コマ作品がおらず、例に挙げた4つともきららフォワードの連載作品という。履修の偏りが出ましたね(汗)。

そもそも、キャラクターを好きになるのは、大体外見の好みが最初ですもんね。今回はキャラの個性、ストーリーにおける立ち位置、主人公とヒロインとの関係を紹介しましたが、元々好きになったきっかけは基本「この子かわいい!好き!」に過ぎないかもしれません。それこそ、脇役としてヒロインを支える存在でもあり、純粋に一人の女の子としても魅力が溢れている親友枠には、様々な可能性が存在します。そんな彼女たちを、これからもよろしくお願いします。

それでは、また次の記事で会いましょう。

*1:この企画の存在自体は1年前に見かけて知っていました。

*2:助かる。