きららのクイズ大会に出た話

どうも、かかみです。

2021年1月23日にオンラインで開催されたクイズ大会「まんがタイムきららオープン」に出場しまして、色々語りたいことがあるのでこの機に感想や裏話などなどを文字起こしてまとめようと思いました。

各ラウンドを振り返る時にいくつか問題をピックアップして説明するため、問題を先に解きたい方は先にペーパークイズの確認とアーカイブの視聴をすることがオススメです。

 

まんがタイムきららオープンオンライン (@kirara_open) | Twitter

ツイッターアカウントで動画アーカイブ及び大会ルール、ペーパークイズを確認することができます。

 

エントリーするまでめっちゃ躊躇った話

軽く自分のきららとクイズ歴を晒すと、きららはアニメは2016年頃から固定に視聴するようになって、単行本をちょくちょく買いつつ雑誌を2019年にCOMIC FUZのサービス開始とともに購読し始めました。きららのクイズもコンテンツにハマってから各所のサイトで時々やっており、特に2019年の年末からアプリ「みんなで早押しクイズ(みんはや)」で深く沼に入り、解答も作問も頻繁にするようになりました。

今回の大会はみんはやの知り合いから情報を知り、居住地の関係でオフラインで参加できずも「ペーパーだけでも事後に解けたらいいな」の気持ちでイベントの動向を不定期に確認しました。残念ながら、その後新型コロナウイルスの感染拡大により大会は延期かつオンライン開催への移行をされました。

それ故に、遠くに住んでいる自分も参加できるようになりましたが、エントリーについては結構長い間躊躇いました。

まず説明せずにいられないのは、かかみ氏は台湾生まれ台湾育ちで、両親も台湾人であり日本本土は観光で一週間程度しか滞在したことがありません。小学生以来様々な日本由来のコンテンツに触れ簡単な単語や文章は読めるものの、ちゃんとした日本語の文法を習い始めたのはおおよそ5、6年前からです。当時からツイッターやっていますが、その頃書いたツイートは今の自分じゃ読む勇気がないくらい滅茶苦茶だったと思います。そして、会話の練習はちょうど4年前からで、大学のサークルのようなもので教わり、いくつかのイベントを通じて多少喋れるようになりました。

話が逸れるので、エントリーするか迷ってた理由を簡単に一言でまとめると、

 

「口頭回答が怖いです。」

 

何が怖いって、単語の読みや発音を間違えることがどうしても心配です。誤答になるのは自己責任なのでまだいいとして、その場の空気が悪くなるのが一番気掛かりになる所です。特に一般の用語を間違えると、なんか色々と気まずい感じになっちゃうんじゃないですか?例えば「牡蠣」を答えようとして「柿」の発音をしたとか、皆さんにどう考えられるのか色々アレで想像もしたくありません。

(そういえば、準決勝の「カキミーラ」も牡蠣しか思い浮かばなくて閃くチャンスを失いました。)

数日間悩んだ末、勇気を出してエントリーしました。多少「こんな変なことを起こす僕は枠を取らず邪魔せずにいた方がいいかな」の気持ちをしていたが、自分の背中を押して送信しました。(ぶっちゃけ言うとエントリー直前に人数を確認してから送信しました。)前の言った通り「ペーパーだけでも解きたい!」の気持ちを込めて、最悪一問も押さずに消え去るのもいいんじゃないかーって思いました。どうにでもなーれ、と。

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エントリーした瞬間のかかみ氏の気持ちを代弁する汐女かなた。(出典:『JKすぷらっしゅ!』1巻53P)

 

濁音の発音が下手すぎる話

いよいよ大会当日。早起きの難関を越え、1Rのペーパークイズに挑む。序盤の問題はだいぶさくさく進んで、後半は知っている作品の問題だけちょくちょく取り、35点(6位)で抑えました。ちなみに近似値問題は17万台と3万台と、めっちゃ外れた回答を出しました。今更考えるときらファンは20万前後って覚えがあるのでそこから推測したらより近い数値を出せたかもしれません。

ペーパーの点数発表後間もなく、エントリー前から心配していた2Rの4◯2×。1セット目の問題聞いて割と行けそうと思ってたが、いざ自分の番になるとやっぱり2×失格のプレッシャーもあって全然上手く押せなかったですね。例えば1問目では昔きらら部屋で一度見た「かたつむりちゃん」を正解しましたが、もし3×ルールだったら序盤の「肝試し編/」でもう押したかもしれませんね。その後も慎重の動きをしすぎた結果、押しそびれと押し負けが続き、取れる問題を逃しつつ一気に2位まで譲ってしまいました。(とはいえ、「すりガラス」(ガラスまでしか分かりません)や「ヘッジホッグ」(振り返ると本当に読み間違えしそうと思った)は攻めたら×喰らった可能性が高いので待ちが悪かったとは一概に言えません。)

そして、「本渡楓」の問題で、「ほんどかえで」だと知っているものの、発音が不正確なため「ほんと」に聞こえるようになり勿体ない1×となりました。×をされたその瞬間は相当に悔しかったですが、自分でアーカイブで改めて聞いた感じは確かに聞きづらかったと思います。そもそも昔から濁音の発音(喉の振動)に拘ってなかったですから、検討した結果、自分が背負うべき誤答だと納得しました。

そこから気分を直して「Good night! Angel」を慎重に取って2つ目の正解。3話までしか読んでいなかったので、大概のあらすじは合っていると思い、作者名が出るまで待ちました。「7時間目の音符(ノート)」は押したら正解できましたが、表紙と先生の名前しか知らないので流石に失格ライン直前に押す勇気はありませんでした。この問題を逃した結果、続きの2問を上手く押せずdfさんに追いつかれる形となりました。流石に3rdは取りたいと思う中、こういった問題が来ました。「友人のみすずのリア充ぶりを見ては架空の彼氏・・・」。僕の中でみすずという名前のリア充は1人しかいないので覚悟をして押しました。つまり答えは「茅野亜梨香」と、ヒロインの名前で回答。アドバンテージの1◯を含め、ここで無事4◯を獲得し3位で勝ち抜けました。『ちょっといっぱい!』読んでから作品と火曜先生のファンになり、まさか正念場で先生の前作『彼氏ってどこに言ったら買えますの!?』という責任問題が来て、それをしっかり取りました。

 

↑勝ち抜けた直後のツイート。

 

そういえば、その後の3セット目に出た最初の問題「わかば俳句会の人々が/」ですが、自分は脳内で「『ちょっといっぱい!』か・・・」と思ったのでもしかしたらこれが自分の時に来たら×喰らって精神ダメージで即死したかもしれません。(この問題の正解は店名の「こはる屋」。)責任問題とは?(気が緩んだだけかもしれません(言い訳))

 

ビジュアルクイズで頑張った話

3Rは各参加者の希望により違うテーマのコースに分けて競うクイズ。僕は1Rで6位なので第1希望のビジュアルクイズに入れました。ボード形式のビジュアルクイズを選ぶ理由は言うまでもなく、問読みの聞き取りも、口頭回答も、早押し(回答権制限)もないので、自分にとって一番有利に働くコースです。背に腹はかえられないですからね。

まずファインプレーをしたのは7問目の「ねこきっさ」。「6巻以上出してる」と「ネコ要素(肉球)」から推測して単独正解を獲得しましたが、「あっちこっち」など他の方の答えを見て「あー確かにな~」って思いました。「猫・・・ねこ・・・ねこきっさ?」と、脳が単純すぎてそこらへんの発想にたどり着かなかったのが逆に得しました。

12問目の「調子に乗るな」。回答が締め切った直前にそれっぽいのを思い出したが間に合わず。単独正解を阻止できなかったのは痛かったです。

13問目の「PECO」は「C」か「K」か少し自信なかったので「ぺこ」って答えました。僕だけですか・・・。

14問目の「ニジュク」は正直見分け方がわからず2択で運よく正解しました。

15問目の「サバの味噌煮」。なんとなく『ミソニノミコト』だと分かっていましたが未履修の作品であり、「味噌煮」と答える自信がなく少し引いて「みそ」って出しました。どのみち「サバ」がないので誤答ですね。

17問目の「キャラットちゃん」。正解はしましたが、編集さんの描いたものだと思い出せなかったことは正直少し悔しかったです。もし「このイラストを描いたのは誰?」という問題だったらお手上げでしたもんね。

19問目は再び単独正解を獲得した、目次から雑誌名を答える問題。真ん中の下寄りにある「●」が「My Private D☆V」の項目だと気付き、自信を持って「まんがタイムきらら」で正解しました。一応ページ数が最後だと確認してきららMAXの読者欄の可能性を排除しました。

最後の点数は同率1位で、単独正解数の多さでコース内1位を勝ち取りました。それに伴い、DP4位の成績で準決勝にも勝ち上がりました。

 

ところで、第2希望は未アニメ化作品にしましたが、本当にそこに入ったら絶対に死んでましたね・・・あの問題群から取れるものはほぼありませんでした。

 

実力が足りなかった話

敗者復活戦できららベースでの『ちょっといっぱい!』の更新日の問題が出て笑いました。金曜日(COMIC FUZでの更新日)が選択肢に入らないことは優しいなーって思いました。

準決勝に進みましたが、一言で言うとここで敗退となりました。難問が続き、同率5位の結果でしたが3、4位との点差が大きすぎて、名残惜しいことなく納得の敗退です。「エトワリアのサンタクロース」は普通に覚え違い、「グレーゾーン」や「COMICぎゅっと!」は事実だけ覚えていて名前まで捻り出すことができませんでした。「木緒なち」は名前知っていたはずなのにひらめきの糸口すら掴めませんでした。

前半は二歩及ばず誤答することが多くも、後半は知ってる問題が増えました。『旅する海とアトリエ』の登場人物・李淑芬のセリフに関する問題。これは別の意味で責任問題でしたね(笑)。きららの編集長「小林宏之」を答える問題も、しっかり漢字表記で回答してると褒められましたが、これは逆に読みに自信なかったからしっかり一文字ずつ変換して答えました。後半はだいぶ順位追い上げましたが、やっぱり実力不足ということで、上位4人の決勝を見届けることになりました。

 

(・・・正解数と比例に文字数の増減がわかりやすいねこの人。)

 

やっぱり楽しかった話

決勝はなかたにさんの大活躍により早めの決着となりました。決勝はハイレベルな早押しが繰り返し、また自分が脳内で誤った回答を出した問題も多く、やっぱり上位陣の皆さんは実力が本物だなーって思いました。

準決勝進出&敗退は、エントリーした時に設けた自分の目標であり、予想した自分の実力の限界でもありました。悔しい思い出を残さず、運も絡みつつ自分の知識を十分発揮できたのは良かったです。きらら歴は浅く、地力の履修作品数も対策の手数も足りないのですが、様々な場所から情報を収集していた経験が結構大きかったと思います。そして何より、本当に何より、勇気を出して参加することができて良かったです。このエントリー自体が今回一番良かった「押し」だと思います。

改めて、こんな素晴らしい大会を開催してくれた主催さん、スタッフの皆さん、一緒に切磋琢磨してくれた参加者の皆さん、応援してくれた観戦者の皆さん、本当に本当にありがとうございました!

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2Rの決定打となった「茅野亜梨香」が作中で飲むと落ち着くヨーグルト(正確に言うと乳酸菌)。夜に祝杯をあげた時に飲みました。

 

裏話の話

・なぜチャット回答を申請しなかった?

口頭回答がデフォルト(?)の早押し問題では申請をすればチャットで回答することも可能ですが、結局口頭回答のままにしました。1Rと2R1セット目の観戦で自信を付けたのも大きい要因だと思いますが、結局口で答えるのがクイズ大会っぽくて怖さに勝る楽しさがあるじゃん?と思って変更しませんでした。

・特にお気に入りの問題

3Rの普通クイズにある「ニコニコ動画ではアニメ『ハロー!!きんいろモザイク』の偶数話OPの冒頭や、/」の前フリがすごく好きでした。奇数話では各キャラクターのソロバージョンが冒頭に使われましたが、偶数話では通常の5人全員集合版だという、普段の着目点から逆転の発想が必要となる素晴らしい問題文でした。(この問題文の答えは「岩倉使節団」です。)

・女性声優を答える芸人と化したかかみ氏

後夜祭でスタッフと一部の参加者で未使用問題を消化しましたが、棚原愛衣で「鬼頭明里」、十倉光希で「楠木ともり」をそれぞれ正解して、なんかきららアニメの女性声優問題にだけ詳しい人になってしまいました。本渡楓の誤答を加え、このイメージがどこかで定着するのでしょうか?しないと思いますが。

・張ってたが出なかった問題

Q.「コーロまちカド」の声優4人中3人が元から出演している、2020年7月にアニメ『まちカドまぞく』とコラボしたスマートフォン向けリズムゲームは何でしょう?

A. Re:ステージ!プリズムステップ♪

 

・・・いやないだろこれ。(終)